TOEIC700点の壁を越え、本物の「雑談力」を鍛える一冊

TOEIC700点の壁を越え、本物の「雑談力」を鍛える一冊

TOEICのスコアが700点を超えたあたりから、多くの学習者が次のステップについて考え始めます。

「点数は取れたけれど、実際に話すとなると言葉が出てこない」

「仕事の話はできても、ふとした会話が続かない」

そんな時に、心からおすすめしたい書籍があります。

それは、杉田敏先生のビジネス英語シリーズです。

目次

NHK出版 杉田敏 ビジネス英語シリーズのここがすごい!

女性が座って、ヘッドホンで音楽を聴いている絵

私の英語学習人生を変えた「やさしいビジネス英語」

このシリーズの原点は、1987年から2001年にかけて放送されたNHKラジオ講座「やさしいビジネス英語」(期間中にタイトルの変更あり)にあります。

この講座がなければ、私がここまで英語学習を続けてこられたか分からないほど、計り知れない影響を受けました。

私が夢中になったのは、初期の「沢崎昭一編」

英語を覚えるというより、そこで繰り広げられる物語の面白さに引き込まれました。

主人公の沢崎さんを取り巻く人間模様やビジネスの展開が気になって、まるでラジオドラマの続きを追いかけるように、何度も何度も夢中で聴き込んだものです。

テキストの内容が、現実になった日

この「やさしいビジネス英語」の、凄さは意外な形で証明されることになります。

ある時、アメリカへ出張する機会がありました。

現地のパーティーや会食の席で交わされる会話が、なんと「やさしいビジネス英語」のテキストに出てきたものとそっくり!

頭で苦労して文章を組み立てるより先に、自然と口から英語が飛び出していく

あの時の驚きと感動は今でも忘れられません。

その瞬間、私は杉田先生の講座の「すごさ」を改めて思い知りました。

「やさしい」は嘘?この本の本当の魅力

英字新聞とコーヒーのイラスト

私が聴いていた当時から、学習者の間では「『やさしいビジネス英語』って、全然やさしくないよね」と笑い話になるのが常でした。

「ビジネス英語」と聞くと、電話応対や自己紹介といった定型的なフレーズ集を想像するかもしれません。

もちろん、そうした表現も登場しますが、このシリーズの神髄は別のところにあります。

テキストの大部分を占めるのは、その時々の社会問題や世間を賑わせるトピックについて、オフィスの雑談で同僚とどう話すか、というリアルな会話

会話は数年間を通してストーリーとして繋がっていくため、「この章を覚えれば電話応対は完璧」といった即効性のあるものではありません。

しかし、だからこそ、そこには極めて自然で、応用範囲の広い「生きた会話」が詰まっているのです。

定型的なビジネス英会話の練習をしたい時は、オンライン英会話がおすすめです。
オンライン英会話の始め方についてまとめた、こちらの記事もよろしければご覧ください⇩

究極の目的は「英語で雑談ができる」こと

杉田先生は、ご自身の講座の究極の目的を「英語で雑談ができること」だとおっしゃっています。

専門分野について英語でプレゼンができても、パーティーや休憩中の何気ない会話が弾まないと、相手との良好な人間関係を築くことは難しい。

これは日本語の環境でも全く同じです。

「雑談」という言葉の軽やかな響きとは裏腹に、「雑談」とは、相手との距離を縮め、信頼を育む上で欠かせない、高度なコミュニケーションスキルと言えるでしょう。

この本は、まさに「大人の雑談力」を根本から鍛え上げてくれる一冊

英語学習の枠を超えた「アメリカ文化」の教科書

このテキストのもう一つの素晴らしい点は、現代アメリカの文化や価値観を深く学べること

テキストの日本語訳を読み進めるだけでも、物語の背景にあるアメリカのオフィス文化や社会の空気が伝わってきます。

海外ドラマや映画を観ていても、文化的な背景や特有の言い回しが分からないと、面白さを完全には味わえません。

その点、このシリーズで「予習」しておけば、セリフの裏にあるニュアンスが手に取るように分かり、アメリカのドラマが何倍も面白くなります!

今すぐ始められる、具体的な学習法

ノートとペンの絵

「でも、内容が難しいのはちょっと・・・」と心配する必要はまったく無し!

まずは、英語を完璧に覚えようとせず、日本語訳を読みながら物語を追いかけるだけでも十分

内容が面白いので、大丈夫!

幸いなことに、多くのシリーズは廃盤になった今でも、Amazonで音源付きの書籍が手頃な価格で入手可能

その他の杉田敏先生の著書

さらに、Kindle Unlimitedの会員であれば、常に数冊が読み放題の対象になっています。

Kindle Unlimited(月額980円)に、「やるぞ」と決めたタイミングで入会し、杉田先生のシリーズを集中的に聴き込むのも、おすすめです。

30日間無料体験中にキャンセルすれば、料金はかかりません。

現在進行形の学び「現代ビジネス英語」へ

ラジオ講座を引退された後も、杉田先生は年に4回、季刊誌として「現代ビジネス英語」をNHK出版から発行されています。

ちょっと古い例えですが、オーバーツーリズム(観光公害)のような新しい言葉や、それを取り巻く社会の動きなど、常にアップデートされる「今」の英語に触れることができます。

私もこの季刊誌で、新しい話題や表現を吸収し続けています。

こちらもバックナンバーの一部がKindle Unlimitedで購読可!

少し前の号でも、海外ドラマのタイムリーな話題を理解するのに大いに役立ちます。

TOEICのスコアの先にある、豊かで知的なコミュニケーションを目指す段階に来た時、杉田敏先生の「ビジネス英語」は、最高におすすめです!

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