「今年こそ、英語が話せるようになりたい!」
そう決意して単語帳を開いたり、参考書を読んでみたり
でも、いざ外国の人を前にすると、言葉がスムーズに出てこない・・・
実は、多くの日本人が英語をスムーズに話せないのには、共通の「落とし穴」があります。
それは、日本語を訳すように、単語を一つひとつ並べて話そうとしてしまうこと
例えば、テレビ番組でCMに入る前、どの司会者も “We’ll be right back.” と言いますよね。
これは「すぐに戻ります」という意味の決まり文句です。
ネイティブの頭の中では、「戻る(back)」や「すぐに(right)」といった個別の単語が駆け巡っているわけではありません。
「こういう場面では、このフレーズ」という型がインプットされており、無意識に、そして瞬時に口から出てくるのです。
この「感覚的な英語」を身につける、一番の近道
それが海外ドラマや映画を楽しみながら、フレーズごと英語を吸収するという学習法です。
理由1:生きたフレーズが「状況」とセットで頭に入る

海外ドラマや映画を観ることの最大のメリットは、決まり文句や日常的なフレーズが、「どんな状況で、どんな表情で、どんな声のトーンで使われるか」という情報と一緒に、まるごとインプットされること!
例えば、謝罪のシーン
ひとくちに「ごめんなさい」と言っても、
- 肩をぶつけてしまった時の “Oh, sorry.”
- 深刻なミスを犯してしまった時の “I’m so sorry. I don’t know what to say.”
など、状況の深刻さによって使われる声のトーンは全く異なります。
参考書で文字だけを追っていると、この微妙なニュアンスの違いを掴むのは難しいもの
しかし、映像を通して俳優の表情や声の調子と一緒に見ることで、「なるほど、こういう時はこのフレーズで、このトーンがしっくりくるのか」と、感覚的に理解できるようになります。
理由2:ありがちな「惜しい間違い」がなくなる
日本語を学ぶ外国の方が、どんな場面でも「お世話になってます!」や「頑張って!」を連発しているのを聞いたことはありませんか?
彼らは、日本人がこれらの言葉を頻繁に使うのを見聞きして、「便利な言葉だ」と覚えたのでしょう。
もちろん、文法的な間違いではありません。
しかし、私たちは「うーん、言いたいことはわかるけど、この場面ではちょっと違和感があるかな?」と感じてしまうことも・・・
これは、私たち英語学習者でも同じことが起こりがちです。
例えば、”Take care.” の代わりに “Good luck!” を使ってしまったり、みたいな感じです。
海外ドラマを観ていれば、こうしたフレーズが日常会話の中でどれくらいの頻度で、どんな相手に対して使われるのかが自然とわかってきます。
その結果、状況にそぐわない「惜しい間違い」を減らし、より自然なコミュニケーションが取れるようになるのです。
理由3:スピーキングだけでなく「リーディング速度」も上がる

「ドラマ鑑賞はリスニングとスピーキングのためでしょ?」と思うかもしれませんが、実は、リーディングにも絶大な効果があります。
考えてみてください。
私たちが日本語の文章を速く読めるのは、一文字ずつ律儀に追っているからではありません。
「この単語の次には、たぶんこういう言葉が来るだろう」と、無意識に文章の展開を予測しながら読んでいるからです。
英語もまったく同じです。
たくさんのフレーズや文のパターンが頭に入っていると、「この単語の次には、きっとあの単語が来るな」と予測できるようになります。
この予測能力が、英文を読むスピードを劇的に向上させてくれるのです。
楽しみながら、賢く学ぶ時代へ
こうして一つひとつ見ていくと、好きな言語のドラマや映画を観ることが、いかに英語学習において合理的で効果的かがお分かりいただけたかと思います。
そして何より、この学習法は「楽しい」のが最大の魅力です。
もしかしたら、これまで真面目な日本人にとっては「楽しい学習法なんて邪道」として、少し敬遠されてきたかもしれません。
しかし、もうそんな時代は終わりです。
特別な準備は必要ありません。
多くの動画配信サービスは、月々1,000円前後で膨大な数の作品が見放題!
「勉強」と身構えずに、まずは一本、好きなジャンルのドラマを観てみませんか?
きっと、楽しみながら英語力が伸びていく新しい感覚に、あなたもハマるはずです。