考えすぎていませんか?頭で訳さず口から出る「英語の反射神経」の鍛え方

考えすぎていませんか?頭で訳さず口から出る「英語の反射神経」の鍛え方

「What’s your favorite food?」

突然こう聞かれたとき、あなたの頭の中はどんな状態ですか?

「えーっと、好きな食べ物・・・アイスクリームかな? いや、待てよ、昨日は焼肉が最高だったし・・・でも一番って言われると・・・うーん・・・」

こんな風に、正直で完璧な答えを探そうと頭をフル回転させ、結果的に沈黙してしまった・・・

なんて経験はありませんか?

本当は、元気よく「Ice cream!」と一言返すだけで、コミュニケーションは成立しているのに。

これは、英語学習者が陥りがちな「考えすぎ」のワナです。

今日は、このワナから抜け出し、会話のテンポを上げるための「英語の反射神経」の鍛え方についてお話しします。

「英語あるある」、あなたはどちらのタイプ

実は、この「英語あるある」問題には、正反対に見えるもう一つのパターンがあります。

海外の人から「How are you?」と話しかけられた瞬間、間髪入れずに「I’m fine, thank you!」と答えてしまう。

たとえその時、お腹が痛かったとしても・・・

決まり文句を、何も考えずに返してしまった・・・

これは、体に染みついた「反射」が引き起こしているようなもの。

でも、これはそのセンテンスがあなたのものになっている証拠でもあります。

  • 深く考えすぎて、言葉に詰まっちゃった・・・
  • 決まり文句を、何も考えずに返してしまった・・・

この中間ぐらいで上手く会話を進めていきたいですよね。

会話の命は「完璧さ」より「テンポ」

母国語である日本語の場合、私たちは膨大な数の「反射パターン」を持っているため、会話はリズミカルに進みます。

そのため、「How are you?」「I’m fine, thank you!」同様に、飛びついて、最後まで聞かずにフライングして答えちゃうなんて失敗も数多数💦

しかし、英語となるとそのパターンが極端に少なくなるため、一つ一つの質問に「翻訳」と「思考」という重いプロセスが必要になり、会話のテンポが著しく落ちてしまうのです。

でも、考えてみて。子どもたちの会話を。

「好きな食べ物なに?」 「チョコ!」 「そっかー!」

これで会話は成立!

最初から複雑な構文や、深い思考は必要ありません。

大切なのは、言葉のキャッチボールが続くこと、つまり「テンポ」です。

「英語の反射神経」を鍛える、具体的な2ステップ

では、どうすれば日本語を介さず、英語のまま考え、口からスッと出る「反射神経」を鍛えられるのでしょうか。

答えはシンプル

STEP 1:インプット編「動画で会話のパターンに触れまくる」

まず、英語のシャワーを浴びるように、たくさんの会話パターンに触れましょう。

そのための最高の教材が、映画や海外ドラマです。

教科書には載っていない、生きた日常会話の宝庫

「英語音声・英語字幕」で、たくさんの作品を見てみてください。

すると、だんだんこんなパターンが見えてきます。

「えーっ?って驚いたときは、”No way!”とか、”You are kidding!”が多いな」 「すぐ戻るねって時は、”I’ll be right back.”って言うのかな」

この「定型文みたいなもの」を頭の中にストックしていくことが、反射神経を鍛える第一歩です。

STEP 2:アウトプット編「オンライン英会話で試す」

インプットしたパターンは、実際に使ってみましょう。

その絶好の練習場が、オンライン英会話です。

動画で見て「なるほど」と思ったフレーズを、実際の会話で使ってみる。

最初は少し勇気がいるかもしれません。

でも、うまく使えて、相手に通じた瞬間に、それはあなたの持ちフレーズとなります。

そして、その体験が、そのフレーズをあなたの「反射」に変えてくれます。

「インプット(動画)→アウトプット(英会話)」

このサイクルを繰り返すことで、「日本語に訳さなくてもいい」英語の回路が少しずつ作られていきます。


まとめ:考えすぎず、反射で話そう

最初から複雑なことを伝えようとすると、コミュニケーションはそこで止まってしまいます。

まずは、簡単な言葉のラリーを楽しむことから始めましょう。

頭の中で日本語を英語に訳すのではなく、動画で見た短いフレーズをそのまま口に出してみる。

この「反射的に出せるフレーズ」のストックを一つ、また一つと増やしていくうちに、あるとき急に、その数が爆発的に伸びるブレークスルーが訪れます。

考えすぎてしまう真面目なあなたへ。

少しだけ肩の力を抜いて、「英語の反射神経」を鍛えるトレーニング、今日から始めてみませんか?

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